こんにちは、もここです。
最近ネットニュースなどでよく目にするのが「パルスオキシメーター」という文字。
パルスオキシメーターとは、動脈血酸素飽和度(Sp02)を測定する器械で、簡単に言うと血液中の酸素の量を測定しています。
正常値でSp02=99〜96%と言われています。
すごく簡単に測定でき、病院でも当たり前のように使用しているのですが、
簡単に測定できる=誰でも使用できる
という考えかたはどうなのかなと思ってしまいます。
パルスオキシメーターはクリップのような形状をしていて、指に挟むだけで値が出るのですが、測定する環境・状態によって大きく値が変わってきます。
パルスオキシメーター測定時の注意点
- 正しく装着する
- 指先が冷えていないか
- 動いた直後はしばらく安静にしてから
- マニキュアをしていないか
- 爪が伸びていないか
- 長時間同じ部位に装着しない
正しい装着方法
光を用いて検出するため、光が出る部分(発光部)と光を受ける部分(受光部)がきちんと対向しているように装着。
日本光電の正しいパルスオキシメータ装着方法が分かりやすかったです。
指先が冷えていないか
病院でもよくあることなんですが、手先が冷たすぎて、器械が感知してくれず、エラー表示されることが多いです。
手先が冷たいなと思ったら、まずはホットパックなどで手先を温める、それでもダメなら、測定部位を変える(指先を変える、もしくは足の指で測定するなど)
動いた直後
動いた直後は呼吸が乱れやすいため、一度安静にし、呼吸を整えてから測定することをお勧めします。
マネキュア
光で測定しているため、マネキュアをしたまま測定しても正確な値は出ません。まずは、測定する指だけでもいいので、マネキュアをとりましょう。
爪が長い
爪が長すぎると、光センサーが測定したい部位まで届かないので注意したほうがいいです。
同じ部位に長時間つけっ放しにしない
長時間同じ部位に装着したままだと、皮膚障害を引き起こすことがあります。皮膚障害を予防するためには、定期的な装着部位の皮膚の観察と、装着部位の変更が重要です。
ざっと挙げただけでもこれだけあります。
パルスオキシメーターはきちんとした状態で測定しないと正確な値は出ないし、使い方を間違えると、皮膚障害など引き起こす可能性もあるので、「簡単に使用できる」だけで片付けてはいけないと思います。
使用する前に添付文章をしっかり読み、使い方をきちんと理解した上での使用をお勧めします。
あと、一番恐ろしいのが「パルスオキシメータでコロナに感染しているかわかる」といった誤認です。
パルスオキシメーターでコロナに感染したかどうかなんか絶対に分かりませんよ!